■EDとは
EDとは「勃起障害」または「勃起不全」のことで、性交時に充分な勃起が得られない、充分な勃起が維持できない、充分な性交が行えない状態と定義されています。
治療にはバイアグラなどの経口治療タイプと、ミューズという尿道から薬を注入するタイプがあります。 |
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■ED治療の種類
「ミューズ」
1997年に米国食品医薬品局(FDA=日本の厚生省にあたる)で認可された薬で、使用後約10分で動脈を拡張する有効成分が吸収され勃起状態になります。
個人差がありますが1時間位は効果が持続します。
使い方は、アプリケーターを使って、自分で尿道から薬を注入する方法です。使用に当たっては、医師の診断・処方が必要です。
「バイアグラ」
米国・ファイザー製薬が製造元のバイアグラは性的刺激による勃起を手助けし、勃起不全、起障害全の方でも性行為が行えるように改善するための経口薬です。
1日1回を限度とし、コップ1杯のぬるま湯かお水で服用します。
服用後30分〜1時間程で効果が現れ、性的刺激を受けると勃起します。
個人差がありますが、約4〜8時間程度効果が持続すると言われています。
服用すると
健康状態(高血圧)や併用してはいけない薬品を服用していないか、また副作用の心配がないかを医師が判断する必要があります。
使用に当たっては、医師の診断・処方が必要です。
「レビトラ」
レビトラは、ドイツ・バイエル社により開発された勃起不全(ED)治療薬です。
2003年8月に米国食品医薬品局(FDA)から承認を受け、日本では2004年4月に厚生労働省の承認を受けています。
性的刺激を受け、その刺激が陰茎に伝わった際、陰茎への血液流入量の増加を促すことにより、勃起を起こし、かつ維持させる効果が期待できます。
速く効いて、効果が長く続き、食事の影響を受けにくいということが特徴のようです。
また、糖尿病を合併している患者さんや前立腺がん手術を受けた患者さんにも有効性が認められていると言われています。
通常10mg(高齢者または肝障害のある方は5mg)を1日1回、性行為の約1時間前に服用します。狭心症治療のニトログリセリンや排尿障害の治療薬等を服用中の方は、レビトラ錠は服用できません。
「シアリス」
シアリスは2007年9月12日より日本イーライリリー株式会社によって発売開始された勃起不全治療剤です。
経口のPDE5阻害剤で、従来のED治療薬の効果持続時間が約4〜8時間であるのに対し、投与後36時間まで効果の持続が期待できます。
また、食事の影響も受けにくいため、患者さんにとって焦りやプレッシャーの少ない新たなED治療の選択肢となります。日本では2005年9月に承認申請を行い、2007年7月31日に製造販売承認を取得しました。
投与後36時間にわたり効果が継続し、高脂肪食であっても食事の影響を受けません。このようなED治療に伴う焦りやプレッシャーを大きく軽減し、EDに罹患する前のような自然体で受けられるED治療が期待されます。
■バイアグラ・レビトラ・シアリスを処方できない方
・狭心症などで硝酸薬で治療中の方
・高血圧、不整脈などの心血管系障害をおもちの方
・肝臓病、腎臓病の方
・低血圧(特に最大血圧が90mmHg未満)の方
・脳梗塞、脳出血、心筋梗塞を起こした方
・網膜色素変性症(進行性の夜盲)の方
※ED治療薬は、必ず医師の診察・処方が必要です。
※ED治療薬の効果には個人差があります。
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